「要再検査」は
全部同じではない
放置してはいけない項目と、生活の見直しで様子を見る項目があります。まず、並べ替えます。
結果表を見て、どこから手をつけるか分からないまま1年が過ぎる。いちばん多いのがこの流れです。
判定区分の読み方
区分は「緊急度」ではなく「次の行動」を示す
異常なし/経過観察:次回の健診まで、生活の維持。
要再検査:その項目をもう一度測る。一時的な変動かどうかの確認が目的。
要精密検査:別の検査で原因を調べる。ここは先延ばししない。
要治療/要医療:すでに治療の対象。受診が前提。
混同されやすいのが「要再検査」と「要精密検査」です。前者は同じ検査をもう一度、後者は原因を調べる別の検査で、意味が違います。
そして「経過観察」は放置ではありません。次回まで何もしないと、次回も同じか、悪化して返ってきます。
急ぐ項目
次に該当する場合は、結果を受け取った時点で受診の予約を取る領域です。
・便潜血が陽性。大腸の精密検査(内視鏡)が必要とされます。痔があっても、それだけで説明はつきません
・胸部・胃部の画像で所見の指摘。精密検査の指示があるもの
・血糖・HbA1cが高い判定。自覚症状が出てからでは進行しています
・血圧が明らかに高い。受診の目安は健診結果の記載に従う
・腎機能(eGFR・尿たんぱく)の指摘。自覚症状が出にくい領域です
・貧血の進行、体重の急な減少。原因の確認が要ります
共通するのは、自覚症状が出た時点では手遅れになりやすい項目です。ここを後回しにするのが、健診を受ける意味を最も損ないます。
生活で様子を見る項目
一方で、数値の程度によっては生活の調整が先に置かれる項目もあります(判定の指示が優先です)。
・中性脂肪・コレステロール:食事内容と飲酒、体重
・肝機能(AST・ALT・γ-GTP):飲酒量と体重
・尿酸:飲酒、食事、水分
・体重・腹囲:全体に効く土台
これらは相互に関係しています。体重が動くと、複数の項目が同時に動く。だから最初に手をつけるのは体重と飲酒であることが多い。
再検査までにやること
再検査までに何もしないと、同じ結果が返ってきます。短期間でも変わる項目があります。
・飲酒を止める(または大幅に減らす)。肝機能・中性脂肪は数週間で動くことがあります
・前日の食事と絶食時間を指示どおりにする。条件が違うと比較になりません
・睡眠を確保する。血圧・血糖に影響します
・薬とサプリを申告する。数値に影響するものがあります
ただし「一時的に数値を良く見せる」ことが目的ではありません。再検査は状態を正しく測るための機会です。条件を揃えることが目的です。
食事の管理を、続けられる形にする
指摘された項目に応じた食事の設計は、自炊だけで続けるのが難しい部分です。管理栄養士監修の宅配食があります。
- 管理栄養士監修の製品があります
- 掲載内容は各社公式サイトの公表値です
- 食事療法は主治医の指示に従ってください
続ける仕組み
健診の結果が毎年同じなのは、結果を受け取った直後の2週間しか行動が続かないからです。
①記録は体重だけにする。朝、同じ条件で。項目を増やすとやめます。
②結果表を並べて保管する。1年ぶんでは傾向が分かりません。3年分を並べると方向が見えます。
③再検査の予約を、結果を見たその日に取る。「落ち着いたら」は来ません。